トルコ語には古くから「Kapı gıcırtısına oynamak（カプ・グジュルトゥスナ・オユナマク）」という言い回しがあります。直訳すると「ドアのキーキー音でさえ踊る」と言う意味で、どこでもいつでも踊るきっかけを探す人に対して言う言葉です。どういうことかと言うと、部屋のドアが開閉時にキーキーと嫌なきしみ音をしていても、その音さえ踊るきっかけとするくらい、踊るのが好きな人のことです。そんな環境で育った私が、音楽を聴けば体が自然に動くほどベリーダンスが好きになったのも当然のことかもしれません。

ところで、トルコの結婚式というのは、日本のと違って、主役の二人をみんなで踊って祝福するというような習慣があり、新郎新婦をはじめ、招待客まで踊る場面が多いです。もちろん私の結婚式も例外ではなかったです。夜が更けても踊る、踊る、踊りまくる私に、踊りが苦手な主人が付いていくのがとても大変だったそうです。

写真：トルコで挙げた結婚式で踊りまくる私。